【Let’s Discuss!】No.7

コラム

みなさんと語り合いたいあれこれ、今日はウクライナについて、そして国際的なコンフリクトについて考えてみたいと思います。

2月4日に北京オリンピックの開会式が行われ、入場行進ではウクライナチームのとてもクールなユニフォームが印象的でした。(個人的にはカザフスタンチームのユニフォームもとても素敵だと思いました~。)

ところでウクライナのこと、皆さんはどれだけご存じでしょうか?

日本とウクライナの関係を見ると、1991年の12月28日に日本国政府はウクライナを国家として認め、翌1月26日に両国間の外交関係が樹立されています。

そして今年の1月26日、両国は外交関係樹立30周年を迎えました。

ウィキペディアによると、ウクライナは中世には東スラブ文化の中心地で、キエフ大公国という強力な国家がウクライナの基礎を形成したのだそう。

しかし13世紀以降、さまざまな国から侵攻され、支配下に置かれるという厳しい歴史を生き抜き、第二次世界大戦後にはソビエト連邦の一部に。

そして1991年、ソビエト連邦の崩壊に伴い、独立を果たしました。

しかし、ご存じのように独立後も現在のロシアとはずっと緊張関係が続いています。

ウクライナの首都・キエフはソビエト連邦時代、モスクワ、ペテルブルグに続く第三の都市でした。

ロシアの歴史はキエフから始まったとされている古都で、京都市の姉妹都市。

芸術都市としても知られ、数多くの音楽家を輩出したり、有名なキエフ・バレエは日本にもたびたびツアー公演が催されてきています。

そのほか、雑学レベルですが有名な料理のボルシチは、ロシア発祥ではなくウクライナ料理なんだそうです。

この国に関係する、日本人にもなじみのある人物にはこんな方々がいます。

一人目は『昭和の大横綱』と呼ばれた大鵬幸喜さん。出身地は北海道の川上郡ですが、父親がウクライナ人なんですって。モデルの滝沢カレンさんもおとうさまがウクライナ人。

二人目は、「鳥人」と呼ばれた元陸上競技選手のセルゲイ・ブブカさん。ウクライナ国籍を持つ、男子棒高跳びの元世界記録保持者です。

そして映画『バイオハザード』で有名な女優、ミラ・ジョヴォヴィッチさん。「ジョヴォヴィッチ」は英語読みだそうで、出生地キエフでのウクライナ語発音を忠実に日本語表記すると「ヨヴォヴィッチ」だそう。本人も自己紹介するときは「ヨ」を強調して発音するそうです。

そんなウクライナをめぐって、国際的なコンフリクトがずっと展開されています。

コンフリクトとは「意見の対立や衝突」を指します。つまり、相手があって初めて発生するものですね。

私たちも日常的に様々なコンフリクトを経験してること、気づいてました?

親、兄弟姉妹、パートナーや子ども、友達などとのあいだでコンフリクトの経験はありませんか?

仕事の場面、例えば上司や同僚、部下とのあいだで。

仕事上の交渉ごとで…。

コンフリクトって、相手と自分のニーズ(欲求)、主張、好み、信念、感情、価値観、アイディア、真実などなどが折り合わなくて、衝突している状態を言います。

では、コンフリクトはなぜ起こるのでしょうか?

とってもとっても大きなポイントは、人はそれぞれみんな違う、ということ。当たり前のようなことですが、人間はみんな世界観が異なる生き物ですよね。

私たちは自分の文化背景、人生経験、年齢や性別、受けてきた教育やもともと持っている性格、宗教観など様々な要素に基づいてその人独自の「ものの見方」「考え方や解釈の方法」「価値観」を持ち、それに立脚してものごとを判断しています。

つまり、自分にとって当たり前、と思っていることや、常識だと思っていることが、実はほかの人にとってはそうではない事実がある、ということです。

そしてこれは時間をかけて形づくられるものなので、簡単に変えることができないものなのです。

それに加えて、人間はそれぞれなんらかの立場に立ってものごとを考えあるニーズをいだき、それを感情という手法で表現することで人と向き合います。

立ち位置が違う、求めていることがずれている、感情を表現することの難しさがそこに横たわる…。

そこに発生するのがコンフリクトということができます。

NVPのプログラムの3つあるテーマの一つが『コンフリクト・マネジメント』です。コンフリクトとは何なのか、を理解し、そのうえでどのようにコンフリクトに向き合っていくことができるか、を考えていきます。

コンフリクト・マネジメント』はビジネスの現場においても、とても大切なテーマとしていろいろな場所で語られていますが、子どもの世界でも知っているだけで人生が変わるぐらい意味のあるテーマです。

コンフリクト・マネジメント』の詳細についてはコミュニケーションという、とても重要なものも関係してくるので、また次の機会にしたいと思います。

ところで、NVPのプログラムの中で使う学習テクニックの一つに『バリューベースの教育』というものがあります。

バリューベースとは、価値観に基づいた・立脚した、ということ。つまり、ひとりひとりの世界観・価値観は異なるのだということを前提として、さまざまな異なる意見や考え方、アイディアを受け入れ、お互いを尊重し、理解する努力をしていこうというものです。この考え方は、『コンフリクト・マネジメント』のひとつのベースとなるものなのです。

人はみんな世界観が異なるのだ、自分が正しいと思っていることは、必ずしもほかの人にとって正しいわけではないんだ、ということがとっても大切なポイント。

特に多様化が進む現代においては、人と向き合うときにまず、これを念頭に置いて、相手は何を望んでいるのかそれはどうしてなんだろう、と考えてみること。そして、自分は実は何を望んでいて相手にどうしてほしいと思っているのか、ちょっと立ち止まって考えてみると、人間関係にいい方向の変化があらわれてくるはず。何よりも、自分の中のもやもや数値がググっと下がる、と思います。

ぜひ、試してみてください!!

国際的なコンフリクト、これは悪い方向に進み続ければその先には戦争、という文字がちらつきます。

私たちが日常で経験しているコンフリクトとは複雑さのレベルが違いすぎるので、また、政治的なものも絡んでくるのでこれ以上の言及は控えますね。

かわりに、私たちにできることはないか、考えてみましょう。

私たちにできること、それはNVPのプログラムを世界中の子どもたちに学んでもらい、その子供たちが将来、大国のトップになって、NVPのプログラムから学んだことを最大限活かして、争いごとのない地球を実現してくれるように導くこと。

ここに私たちの希望、そしてがあります。

多くの皆さんと一緒にこのプロジェクトに取り組めることを私たちはいつも願っています。

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